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産業廃棄物を運搬するトラックにはどのような種類がある?産業廃棄トラックの種類や義務を解説

2024年03月29日

産業廃棄物の収集運搬は、運搬方法から容器まで「廃棄物処理法」によって規定されているのをご存じでしょうか。

この規定によると、産業廃棄物の種類によって、最適な運搬用車両(トラック)を選ばなければならないとされています。

トラックにはどのような種類があり、またどのような義務があるのでしょうか。

この記事ではトラックの種類や義務、容器の種類などについて解説します。

産廃業にたずさわる方はぜひ参考にしてください。

産業廃棄物を運搬するトラックにはどのような種類がある?産業廃棄トラックの種類や義務を解説

産業廃棄トラックの種類

トラックの種類はさまざまです。

産業廃棄物の種類によって運搬に適したトラックについて解説します。

パッカ―車

家庭ごみの収集車としてよく見かける車種です。

汚水タンク付きのパッカー車の場合、水分を含む廃棄物の処理もできます。

アームロール車

荷台を脱着でき、荷台の種類を選べるため人気の車トラックです。

ダンプ

あらゆる廃棄物の運搬が可能ですが、とりわけ固形物の運搬に適しています。

土砂、動物のふん尿、がれきなど幅広く運搬が可能です。

コンテナ車

ガラスや繊維、金属のくずなど、大きさや種類を問わず収集可能ですし、保管もできます。

脱着装置付きコンテナ車

脱着装置付きコンテナ車とは「コンテナトラックを利用したコンテナ」のことです。

運搬するだけではなく、産業廃棄物を当面保管する役割もあります。

クレーン車

ワイヤーで鉄骨を持ち上げることが可能です。

操縦者が所持しなければいけない資格は、持ち上げる荷物の重量によります。

チップ車

ウッドチップの産業廃棄物を運搬するのに適したトラックで、「深ダンプ」とも言われています。

飛散を防ぐネットが屋根にあるのが特徴です。

タンクローリー車

廃油などの液体を運搬します。

ドラム缶に入りきれない大量の量の場合使用されることが多いです。

バキューム車

液体になった産業廃棄物を収集するための車種で、気圧の力を利用して流動体の汚物を直接タンクに吸い込むことが可能です。

産業廃棄トラックの義務

産業廃棄トラックの表示・書面備え付け義務は、廃掃法施行令で定められています。

トラック表示

車体の両側面に下記の事項を鮮明に表示しなければなりません。

事業者が運搬する場合

・産業廃棄物を収集運搬していることの表示

・事業者名

依頼を受けた収集運搬業者が運搬する場合

・産業廃棄物を収集運搬していることの表示

・収集運搬業者名

・許可番号(下6桁)

記載のあるマグネットシートなどを貼るだけでよく、車体に直接プリントする必要はありません。

収集運搬時にのみマグネットシールを貼るだけでもOKです。

書類携帯

以下の書類の形態が必要です。

事業者が運搬する場合

・事業者の住所・氏名・名称

・積載日

・産業廃棄物の数量

・種類

・運搬先事業場の所在地・名称・連絡先

・積載事業場の所在地・名称・連絡先

排出事業者が自分でトラックを使用する場合はマニフェストを携帯するだけでOKです。

事業者が運搬する場合

・産業廃棄物管理票(マニフェスト)

・産業廃棄物収集運搬業許可証のコピー

電子マニフェストを使用する事業者の場合

以下の情報が記載された電子マニフェスト受渡確認票の携帯が必要です。

・積載した日

・産業廃棄物の数量

・種類

・運搬先の事業場の名称・連絡先

・積載した事業場の名称・連絡先

・運搬委託者の氏名/名称

・電子マニフェスト加入証のコピー

・産業廃棄物収集運搬業許可証のコピー

産業廃棄物の容器の種類

産業廃棄物を収容する容器もさまざまなものがあります。

代表的なものをご紹介します。

石油缶

石油缶用内容器を一斗缶の内側につけ、石油缶ベロを使って容器に石油を運搬することが可能です。

一斗缶の上部に大きなフタがついていているものもあります。

フレキシブルコンテナ

持ち手がついたバッグ型で丸や四角形があり、化学繊維でできているため、土砂や肥料などを入れることが可能です。

ドラム缶

フタがあるオープンドラム缶と、フタがないクローズドラム缶の2種類が主に産業廃棄物収集運搬に使用されます。

固形物の産業廃棄物の場合、オープンドラム缶を使用しますが、液体の産業廃棄物の場合はクーズドラム缶を使用します。

プラスチックドラム

軽くサビにくいプラスチック製で、廃アルカリなどの産業廃棄物の容器に使用します。

耐薬品性があり,粉末・液体のどちらでも使用可能です。

感染性廃棄物容器

病院で使用するアルコール綿を捨てるときなどに使われ、直接入れて廃棄ができる容器です。

漏れがあったり飛散したりすると周囲にいる人すべてに危害をおよぼすおそれがあります。

まとめ

ここまで、産業廃棄物を収集運搬するトラックの種類や、義務について解説してきました。

産業廃棄物の運搬は、法令を遵守し、産業廃棄トラックや産業廃棄物収集運搬容器の種類は廃棄物に適したものを使用しなければなりません。

産廃事業にたずさわる人はもちろん、周囲の人にも危険や悪影響を与えないようにすることが大切です。

産廃業にたずさわる方は、適正な運搬方法で安全かつ確実に産業廃棄物の処理を行うことを肝に銘じておきましょう。

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